国中に騒動を巻き起こしたレーテシュ伯爵の結婚式が遂に始まり、ペイスは参列者を転移魔法で会場に移動させたりと大忙し！？ 一方、突然の式典決定には伯爵のある思惑が隠されていて……？

魔物を操っていた支配者との攻防はリゼルの読みどおりに進み、大侵攻は無事に終わりを迎える。 しかしそれはエルフたちとの出会い・交流を経て、彼女たちの協力を得られたからこその結果でもあった。 自ら支配されるという危ない橋を渡ったリゼルに対して、ジルはある嫌がらせを行うことに…。

「成功させてくれる人より一緒に失敗できる仲間がいい！」 ジオレン家の魔の手から逃れ、カーネリアと人質のインターリアも救い出すことに成功したトウゴ。 森へ帰り、いつもの日常に戻ろうとしていた矢先、フェイから「レッドガルド家の専属絵師」について考え直すよう持ち掛けられる。 「絵を仕事にすること」に対してためらうトウゴの心の内は――。 無

はびこる魔族を駆逐するべく、精霊魔法を使える者が優遇される世界。 強力な精霊魔法を操る伯爵の娘ルクスは、双子の妹として生まれたばかりに忌み子とされ、父や異母姉妹たちに12年間徹底的に虐げられた末に実家を追放される。 だが、ルクスが旅立った途端に何故か伯爵家の者たちは精霊魔法を使えなくなり、貴族としての特権を失って絶望に打ちひしがれていく。 一方ルクスは冒険者に転身し、精霊魔法を駆使して大活躍していた。 そんな彼女の前に世界の危機を憂いた伝説の霊獣が現れる――。

少年時代に入退院を繰り返し、ただ生きるだけの日々を過ごしていた桐子。 だが、ひとりの末期癌患者との出会いが彼を変えた。奇しくも、その女性こそ幼き福原の母だった。なぜ、人は絶望を前にしても諦めないのか？ 癌が福原の母の身体を蝕む中、彼女が桐子に伝えたかったこととは――？ そして再び、福原と桐子が「ある医者」との闘病に挑む時、涙の真実が明らかになる。

人の心の声が聞こえる公爵令嬢・エレノア。 婚約者の王子・アシェルとは政略結婚のために結ばれた関係ではあるものの、優しく裏表のない彼への好奇心は好意へと変わり、いつしか明るい未来を思い描くように。 アシェルもエレノアを大切に思っている様子で、可愛いヤキモチまで妬く始末… ある日、２人は城下町へお忍びデートに行くことに。 市井の恋人たちのように仲睦まじく過ごすが、 「（王子と悪役令嬢見ーっけ！）」 何者かの心の声と共に現れた刺客の襲来で事態が一変！ 状況がつかめない中、アシェルの傍を離れたその瞬間、エレノアは暴漢に連れ去られ――！？