12/11更新!
第174回 芥川賞・直木賞候補作が発表されました。
電子化されているタイトルをご紹介します。
芥川賞候補作
『貝殻航路』(久栖博季)、『へび』(坂崎かおる)、 『叫び』(畠山丑雄) は現在電子版未配信となっております。
※掲載誌の電子版があるものはページ下部にてご紹介しております。
BOXBOXBOXBOX
坂本湾
1650円
(税込)
宅配所に流れる箱を仕分ける安(あん)。ある箱の中身を見た瞬間から次々に箱が消えていって――顔なき作業員たちの倦怠と衝動を描くベルトコンベア・サスペンス。
時の家
鳥山まこと
1980円
(税込)
ここで暮らしていた人々の存在の証を、ただ、描きとめておきたい。
三田文學新人賞でデビューした注目の小説家が、傑出した完成度で紡いだあたらしい建築文学。
青年は描く。その家の床を、柱を、天井を、タイルを、壁を、そこに刻まれた記憶を。
直木賞候補作
カフェーの帰り道
嶋津輝
1799円
(税込)
東京・上野の片隅にある、あまり流行っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。
白鷺立つ
住田祐
1700円
(税込)
玉照院の師弟は“やんごとなき秘密”を抱えていた――
天明飢饉の傷痕いまだ癒えぬ比叡山延暦寺に、失敗すれば死といわれる〈千日回峰行〉を成し遂げようとする二人の仏僧がいた。
歴史に名を残すための闘いは、やがて業火となり叡山を飲み込んでいく。
神都の証人
大門剛明
2453円
(税込)
ここにもある袴田事件、免田事件、財田川事件、足利事件の理不尽。
冤罪と冤罪で翻弄されたものたちが辿る刮目のドラマ。戦中、時局に媚びる社会情勢の中で苦悩する弁護士のギリギリの戦いは、本人が戦場に送られて戦争が終わってからも、正義を信じる弁護士や検事により引き継がれる。彼らが報われる日は来るのか?
家族
葉真中顕
1900円
(税込)
2011年11月3日、裸の女性が交番に駆け込み、「事件」が発覚した。奥平美乃と名乗るその女性の保護を契機として、表に出た「死」「死」「死」…… 彼女を監禁していた「おかしな女」こと夜戸瑠璃子は、自らのまわりに疑似家族を作り出し、その中で「躾け」と称して監禁、暴行を主導。結果的に十三人もの変死に関わっていた。
瑠璃子にとって「家族」とはなんだったのか。そして、「愛」とは。
女王様の電話番
渡辺優
1980円
(税込)
志川は、新卒で就職した不動産会社を辞め、現在、SMの女王様をデリバリーするお店の電話番をしている。女王様の中でも美織さんという最高に素敵な人に出会い、そこそこ幸せに暮らしていた。
ある日、あこがれの美織さんと初めてごはんを食べに行く約束をして舞い上がるものの、当日にドタキャン、そのまま音信不通に。彼女の常連のお客さんなどにこっそり連絡を取り行方を探るうちに、どうも自分の知っている美織さんとは違う面ばかりが見えてきて……。
電子版未配信タイトル 掲載誌はこちら
文學界 2025年12月号
文學界編集部【編】
1100円
(税込)
『貝殻航路』(久栖博季)掲載誌
文學界 2025年10月号
文學界編集部【編】
1100円
(税込)
『へび』(坂崎かおる)掲載誌
※表示された価格はすべて税込み価格です。
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