幼い娘たちとよく一緒に過ごしたショッピングセンター。
喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。
言葉にならない感情を呼び覚ましていく表題作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。

元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か――。
仙台在住の書店員作家が描く、止むことのない渇き

ひとつの都市が現われ、そして消えた。
日露戦争前夜から第２次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本ＳＦ界の新星が放つ、歴史×空想小説。

戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山を舞台に、主人公の生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇！