◆◆◆　影山優佳さんの推し！感想文　◆◆◆

みなさんが雲を見るときは、どんなときですか？
空を眺めることはリフレッシュ・リラックス法として幅広い人に効果があると思います。
私も空を見上げて雲を見るのが好きですが、どちらかというと心に余裕があったり自分に自信があったりするときに見ているかな。
本作では映画『天気の子』の気象監修を担当した著者が、雲に愛情を抱くようになったきっかけや、雲のできる仕組み、楽しみ方までをわかりやすく詳細に教えてくださっています。
雲は天候の変化を教えてくれる身近な自然現象であり、たくさんの人の心を動かすこともできます。
私の心を動かそうとするあの雲は、どういったメッセージを伝えてくれているのか――それが少し分かるようになった気がする作品です。

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私はこのタイトルで思い出したのは、いつの日か「なにかお手伝いできることがありますか？」と目の不自由な女性に聞いた際に「結構です」と言われたことです。私はあの時どうすべきだったのか、あの日の女性がどう感じたのかを聞きたいです。
本作の中で一番印象的だったのは、目の見えない方が、目の見える世界のことを「そっちは？」とおっしゃっていたことです。
「自分が生きている世界と同時並行の世界が存在するが、どちらも同じ一つの世界である」という不思議なまでの事実を教えてもらったうえに、これまでの自分の世界の見方の狭さや単純さに気づくことができました。
そして、こっちの世界であっても、誰かの引いたラインに合わせるのではなく、その人自身のラインを見つけ、楽しみながら努力できる世界にしたいです。

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日本が、サッカーにおいて個人技、体格、身体能力のすべてに優れた欧州・南米諸国に勝つ術が「戦術」でした。
サッカーの世界にも「流行」があり、フォーメーションも一年単位で流行が変化し、それらに対抗していくためにまた新たな流行が生まれています。
サッカーを愛している方はサッカーの戦術の歴史と流行を再認識できる本、サッカーをこれから知っていきたいという方は、ちょっぴり背伸びして戦術の楽しみ方を多角的に知る本として楽しんでもらえればと思います。
次のワールドカップの試合の解説を自分が担当する気持ちで読んでみるのも、謎に緊張感があって楽しいのではないでしょうか！ 私はそのつもりで読みました！

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光文社新書には私が惚れた学問である哲学系の書籍が多く出版されています。その中でも本書は読みやすくありつつも、少し踏み込んだ疑問について考える機会を与えてくれる作品です。例えば…
・「時間」とは何か
・「直観」とは何か
・「正義」とは何か
これらの思想論争の入り口に分かりやすく触れ、その歴史とともに紹介してくれています。
もともとは「小説宝石」掲載の連載をまとめて一冊にした作品であるため、一章一章が、空き時間に読んで一人で考えてみるのにぴったりの分量だと思います。
そして時間に余裕があって素敵な仲間がいるときには、これまで考えもしなかった疑問について語り合ってみるのもおススメです。
もしそんなお仲間に心当たりがない場合は私と語りつくしましょうね！

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データ分析というと数学、経済学、物理学などが関係してきそうで、なかなか足を踏み入れにくい分野のように感じられてしまうかもしれません。
しかしデータを分析する力は、好意を寄せる人の返信の頻度、ケーキの季節ごとの売り上げ、よく褒められる髪型、サッカーのホーム＆アウェーの勝率など、私たちのとても身近なところで活用されていたり、ほぼ無意識に参考にしていたりします。
本作ではデータ分析について入門編を具体例とともに学ぶところから始まり、データ分析の最先端や流行、実生活への活かし方も知ることができます。
データの比較分析という作業は、物事や自分自身を多角的に評価することでより洗練された思考や価値観を作り上げることができるので、私は大好きです！！