👻10月31日はハロウィン👻
日本でも仮装を楽しむ方が増えてきていますが、その起源は古代ケルトのお祭りである「サウィン」とされており、19世紀にアメリカに渡ったアイルランド人によってアメリカに定着、その後世界に広く知られるようになりました。
今回はハロウィンを目前に控えたこの時期にぴったりな、Kinoppyで読める、18~19世紀のイギリス・アメリカで書かれた「ゴシック小説」、「ホラー小説」を特集します。
数々の映画やドラマ、アニメのモチーフとなっている吸血鬼。ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』はその原点にあたります。新たな獲物を求めてルーマニアからイギリスへ侵入するドラキュラ伯爵から、ロンドン市民は逃れられるのでしょうか…!?
ニューヨーク近郊で民話として語り継がれていることもあり、フィクションの中にもリアルな不気味さを味わえる一遍。首無しの騎士に追いかけられるハラハラドキドキの展開を是非堪能してみてください。
イギリスのある屋敷で働くことになった家庭教師の女性の視点で物語が綴られます。小さな兄妹を怪奇現象から守るために家庭教師は奮闘しますが…。
オペラやバレエ、Netflixドラマでも翻案作品が制作されており、あらゆる芸術との親和性の高さを感じる作品です。
「ゴシック小説」とは中世イギリスで流行したジャンルのひとつであり、中世ロマンスへの「憧憬」と、「野蛮」なものへの恐怖を組み合わせた描写が特徴です。ウォルポールによる『オトラント城』はその先駆けともいわれており、不気味な城を舞台に空想的かつ伝奇的な雰囲気を味わいたい方に是非お勧めしたい一冊です。
孤児である主人公ジェーンがお屋敷で家庭教師として働くことになり、紆余曲折を経て屋敷の主人と結ばれるまでを描いた小説。身分にとらわれない自由恋愛を描いた物語は、当時イギリスで大きな話題となりました。
孤児である主人公ジェーンがお屋敷で家庭教師として働くことになり、紆余曲折を経て屋敷の主人と結ばれるまでを描いた小説。身分にとらわれない自由恋愛を描いた物語は、当時イギリスで大きな話題となりました。
はじめて読んだとき、描かれているあまりにも強い感情と情動に感動しました。荒々しい荒野の自然に佇む屋敷を舞台に、時に冷たく、時に激しく背徳的な愛と復讐が描かれます。この物語に着想を得たケイト・ブッシュの「嵐が丘(原題:Wuthering Heights)」は、日本のテレビ番組のテーマソングともなっており、聴いたことがある方も多いのではないでしょうか?2026年に映画も公開予定です。
ロンドンで残忍な犯行繰り返すハイド氏と、高潔な医師ジキル氏の関係性を描いたミステリー作品。二人の関係性を表すかのようなJekyll、 Hydeという主人公たちの名前も考察のし甲斐がある気がします…!
金髪碧眼でいつまでも美しさを保つ青年ドリアンと、彼の悪習に比例するかのように醜悪になっていく彼の肖像画。姿を変える絵画は、某テーマパークアトラクションの序盤を思い出します。著者であるワイルドは、有名な童話『幸福な王子』を執筆した方でもあります。相反するような二つの作品を読み比べてみても面白いかもしれません。
アメリカのホラー小説作家というと、ポーの名前を思いつく方も多いのではないでしょうか?死後150年以上がたった今でも、ヨーロッパをはじめ様々な国で作品が読み継がれています。